“今” と “くくり” がキーワード

こんにちは、ホスピタソンの杉本です。

今日は、日々の報道情報番組の企画会議で、どのような取材ネタの決まり方をしているのか、具体的に書いてみたいと思います。

私は、朝・昼・夕それぞれの報道情報番組に携わっており、各々の会議に出席しています。

細かいところでは、VTRの長さやネタの内容によって「朝向き」「昼向き」「夕向き」に分れます。

「朝はバタバタしているので、情報密度の濃いインパクトのある短めの情報」

「昼はじっくり解説する主婦に身近な暮らし、お得情報」

「夕は多少硬派な密着取材ものや、特集VTR、社会問題系」

と言った具合です。

今や、朝から晩まで一日中情報番組編成となり、だいぶとすみ分けは曖昧になってきましたが、特に「朝は短く、濃く」は変わりません。

それ以上に、どの時間帯の番組においても取材ネタの提案に対して、必ず「つめられる」ポイントがあります。「なぜ今、そのネタなのか?」と「何で“くくれる”か?」の二点です。

報道情報番組で扱う「ニュース」は、当たり前ですが鮮度が命です。常に、放送のタイミングの“その時の今”を視聴者にお届けします。

そのため、何かネタを提案するとき「なぜ、今、そのネタなのか」がまずは重要になります。

例えば、旬でない食材ネタをいくら会議で出しても通りません。流行りモノのネタもブームが去ったあとでは出せません。

ほかにも、「いま、話題の」とうたうときには、必ず客観的に話題であることを証明しないといけないため、街頭インタビューなどで、ある程度認知されていないといけません。

よい例としては、先行するニュースがあって、その事例や課題に対応するサービスなどは、ニュース性とタイムリー性があって取り上げられやすいです。

さらに大事なのが、他社も含めて同業他社で少し色合いの違った情報を「束ねる」ことができるかです。

民放テレビ局は、15秒、30秒何百万もの値段でCMを半年や1年分、スポンサーに買ってもらい経営が成り立っています。

例えば、某自動車メーカーが、わずか15秒のCMを1回流すのに100万円払ったとしましょう。一方で、CMあけのVTRで延々と3分、4分、タダで街のパン屋さんが取材されているわけです。

パン屋は1回こっきりとはいえ、ものすごい広告価値換算のメリットを享受するわけですよね。現に、テレビで放映された翌日から行列が止まらないというのは、よくある光景です。

こうなると、誰も15秒にうん百万円払わないですよね。

これを解決するためには、なるべく多くの人にCMを見てもらうべく、視聴者が興味を示す情報つまり視聴率の取れる情報を出すことが必要になります。

さらに一社だと、よほどその会社の専売特許でも限り「宣伝色」がきつくなるため、CMに限りなく近づきます。

そのため、「今感」をクリアした次は、同業他社で2,3社紹介できる取材先が必要になります。

プレスリリースなどでネタを売り込むとき・・・

「今感」を逃さないのと同時に、「同業他社の動向」や「業界データ」なでも盛り込んでみると、ウケがアップするかも…しれません。

ー杉本